小学生に安全な自転車とは?パーツ別、安心なポイント完全解説

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小学生になると、自転車で一人で出かける機会が増えてくると思います

でも、道路での対向車や人込みを考えると、親としては心配が尽きませんよね

そこで重要なのが「安全な自転車選び」です!

運転の注意ももちろん大切ですが、まずは安全性の高い自転車を選ぶことが基本になります

この記事では 小学生向けの自転車選びで、安全性にフォーカスしたポイントを分かりやすく解説します。

自転車を初めて購入する方や、買い替えを検討されている人はぜひ参考にしてくださいね

※ 既に知っている箇所は、読み飛ばしてください

本記事で分かること

  •  子どもの年齢と、身長に合う自転車の適正サイズ(インチ)とハンドルの高さ
  •  このブレーキのタイプの自転車はやめて!
  •  安全な自転車の本体(ボディ)
  •  メーカーの信頼性と認証マーク

小学生(子供)に合った、安全な自転車サイズ(インチ)の選び方

まず以下に、小学生用(子供用)自転車のサイズ(インチ)と対応年齢・適正身長と目安を表にしてあります。

注意点

メーカーや販売店によって推奨するサイズが違うことがありますそれは適正サイズへの考え方が、メーカーや販売店で違うことからです。

今回の表の数字は、幾つかのメーカーや販売店の推奨値を元に平均値を導き出しましたので、こちらを参考にしてみてください

※ 適正身長とは、その自転車を安全に乗れる目安の身長のことです
※ サイズ(インチ): タイヤの直径(16インチ=約40.6cm)を指します

安全性のポイント

サドルの高さについては、両足が地面にしっかり付くようにしましょう

つま先立ちではなく、いざという時に両足で踏ん張れると、転倒してケガをしないで済みますね

小学生用(子供用)に安全な自転車はハンドルの高さも大切

サドルの高さは調節するけど、意外とハンドルの高さは買った時のままになっている人も多いと思います。

安全性のポイント

乗りやすさや、運転操作に影響がでるハンドルの高さもきちんと調節してあげることで、自転車の安全につながります

※ とくに子供用自転車を購入したばかりは、低めに設定してある場合が多いです

六角レンチ工具(6㎜)を使用して調整してあげてください

ハンドルの高さの目安

◊ ひじが軽く曲がるくらい(ひじが突っ張らない)

◊ サドル(椅子)から10cmくらい上に、ハンドルのグリップがくるように固定するのが 基本の高さになります。

ちなみによく貰う質問で、曲がっているハンドル(普通の)とフラット(棒状)のハンドルどちらが良いかですが、体とハンドルの動きが自然と一緒になるフラットタイプ(棒状)ハンドルの方が、操作しやすくておすすめです。

小学生用(子供用)自転車に、このブレーキのタイプはやめておこう

ずばりコースターブレーキのタイプの自転車です

コースターブレーキとは、簡単に言うとペダルを逆回転させることでブレーキ(静止)がかかる構造になっています

ペダルを逆回転させると車輪の中心内部(ハブ)で、車輪を締め付けさせて停止させる仕組みになっています。
要は、足でブレーキをかけられる自転車です

もちろん違法なブレーキではありませんし、片ハンドルにブレーキも付いています

ただ以下の理由から、小学生(特に低・中学年)の子供には危険もあると思います

  •  前進するのと、ブレーキ(逆回転)が同じペダルなので間違いやすい

  •  逆回転ブレーキに慣れると、例えば 他の自転車に乗った時にブレーキ判断が遅くなる可能性がある
  •  とっさの急ブレーキの時に、勢いで体が放り出される危険がある
  •  ブレーキ(逆回転)を足でかける時に強弱が難しい
  •  下り坂道など、状況によって逆回転ブレーキがかけずらい

このような理由から、小学生(特に低・中学年)の子供にはケガの可能性が増えると思っています。


では、ここからは安全なブレーキについて解説していきます

安全性のポイント

子供がしっかり自分で止まることが出来る自転車が最優先になります

その条件は、ハンドルを握っても固くないものや、握りやすいブレーキです

特に 購入する自転車を大きめのインチ(サイズ)で購入してしまうと、子供の手より大きいハンドルになってしまい、ブレーキもかけづらいので注意してください

おすすめのブレーキで言うと、※1リムブレーキを使用しているマウンテンバイクです(タイヤも太めで安定もします)

※1 リムブレーキとは車輪の外縁部分を挟んでブレーキがかかります。
  メンテナンスもしやすく軽量であることが特徴です

最後に簡単に正しいブレーキのかけ方について触れておきます

ブレーキは左右で役割が違います。

♥ 右ブレーキ: 前輪を止める

♥ 左ブレーキ: 後輪を止める

※海外ブランドの自転車は左右が逆の場合があるので注意。

安全なブレーキのかけ方は、最初に左のブレーキを握り、スピードを少しずつ落とします。

次に、左を握ったまま右もブレーキをゆっくりかけていき、スピードを調整します。

最後に両方のブレーキをしっかり握り、自転車が完全に止まってから足を地面につけましょう

ブレーキレバーの握り方は、基本は2本指(人差し指と中指)で握りますが、力が足りない子供の場合は薬指も加えて3本指で握ると良いです

小学生用(子供用)に安全な自転車選び(車体編)

ここからは、小学生用(子供用)に安全な自転車選びの車体編(ボディ)として、安全であるポイントを一気に解説していきます

分かりやすくまとめましたので、「安全な自転車選び」の参考にしてくださいね

小学生用(子供用)に安全な自転車の車体(ボディ)は軽量なフレームを選ぼう

結論から申し上げますと、小学生用(子供用)の自転車の車体には、アルミフレームや軽量設計のものを選んであげましょう

実は自転車の車体(フレーム)にも色んな種類の材質があります。
その種類と特徴を解説します。

  •  クロモリフレーム・・・アルミよりも重いものの、しなやかでバネがあるので加速に優れ長時間乗っても疲れづらい(昔からよく使われている材質)
  •  チタンフレーム・・・錆びない・軽い・強い・値段が高いで有名な材質です
  •  カーボンフレーム・・・自転車でも最近は、高額車種のフレームに使われています

安全性のポイント

小学生用の自転車には、軽さ・丈夫さ・錆びにくさを兼ね備えたアルミフレームがおすすめです

① アルミニュウム製のフレームは軽いので、子供の力でもスムーズに手押しができ扱いやすい

② 自転車が軽いと、転んだ際に受ける衝撃が少なくなり、ケガのリスクが低下します

③ 持ち運びや保管場所への移動が楽なので、親の負担も軽減されます

④ 適度な強度があり、耐久性にも優れています

⑤ 錆びにくいので、 雨や湿気に強くメンテナンスが楽で長持ちします

このような理由から、小学生用(子供用)に安全な自転車はアルミフレームがおすすめです

小学生用(子供用)に安全な自転車選びは、チェーンカバー付きを選ぼう

最近の自転車では、チェーンのカバーが付いていない自転車もありますが、ケガの防止を考えてカバー付きのものを選びましょう

チェーンカバーのメリット

• チェーンが丸出しだと万が一の時に手や、衣服が巻き込まれる可能性がある

 

• チェーンカバーは泥除けにもなるので、ズボンやスカートなどを汚さずに済む

特に子供は無意識にタイヤなどに触ったりするので、チェーンカバーは付いている方が良いでしょう。

小学生用(子供用)に安全な自転車選びは、ハンドルグリップも大事

子供の自転車選びで見落としがちですが、ゴム素材やツブツブの滑り止め付いているハンドルグリップを選んであげてください

安全性のポイント

・ 手にフィットするグリップは、強く握らなくても滑りません。そのことで、長距離の自転車でも疲労が違ってきます

・ 端が丸く保護されているデザインのハンドルグリップを選べば、さらに安全性も増します

小学生用(子供用)に安全な自転車選びは反射材や、ライトは必ず付いているか確認しよう

お子様の自転車を購入するときは、必ず反射材とライトが付いているか確認してください

要注意!

通常、反射材とライトは自転車を購入した時に装備されています。 

ただ小学生用(子供用)の自転車の場合、夜間運転をしないというのもあり、初めから付いていない(ライトや反射材)自転車もあります

※ スポーツバイク(自転車)は、ライトや反射材が最初から装備されていないものが多いです。

基本的にライトや反射材がないと違反になり、注意で済まなければ、以下の罰金の対象になります

※ 後ろについては、テールランプもしくは反射材のどちらか付いていればOKです

出典元:内閣府「自転車の安全利用の促進について」

小学生でも一人で塾に行き、冬場の夕方に帰宅ともなれば外は真っ暗なんてこともありますので、ライトや反射材が付いているか確認しましょう

安全性のポイント

  •  夜間の自転車走行の時に反射材(もしくはテールランプ)や、ライトが装備していないと違反になる
  •  薄暗い時間でも反射材が付いていると、対向車から気づいてもらいやすい
  •  冬の夕方、ライトが付いていると子供が障害物を避けやすくケガをしづらい

小学生用(子供用)の自転車選びは、国も認めた安全マークの付いているもの

出典元:「BAAアドバイザー」

自転車にこんなシールが貼られているのを、見たことがあると思います

出典元:「一般社団法人自転車協会」より

このシールは自転車マークで特に有名な「BAAマーク」といいます

上の画像のように自転車協会が定めた、90項目以上の安全基準に合格した自転車の証になります

こんな風に、国や企業からの製品基準をクリアした自転車には安全な証のシールが貼られています

他にもいくつか有名なマーク(シール)がありますので、ご紹介します。

♦ JISマーク  (出典元: 「工業標準化法によるJIS認証取得者」 )

国に登録された事業者が製品やその包装に付けるマーク(シール)で、「この製品が日本の工業規格(JIS規格)に適合していますよ」という証明になります。

♦ SGマーク (出典元: 一般財団法人「製品安全協会」 )

第三者機関である「製品安全協会」が認証した製品にのみ貼付されます。

主要部品の性能やフレーム強度、ブレーキ性能、走行性を規定しています。

♦ TSマーク (出典元: 公益財団法人 「日本交通管理技術協会」 )

道路交通法に定められた基準を満たした安全な自転車で、このマークには賠償責任保険と傷害保険等が付いているのが特徴です(付帯保険)

TSマークは、自転車安全整備店として登録されたお店で点検を受けた自転車だけが取得できます。

ちなみに、以下が補償内容になります(※ その他の補償はリンクからご覧ください)

このように、それぞれの安全基準に合格した自転車にはマーク(シール)が貼られていますので、小学生用(子供用)を選ぶ際に注目して購入するのもおすすめです

最後に&まとめ

いかがだったでしょうか? 小学生用(子供用)に安全な自転車の選び方について解説しました

全てを取り入れた自転車は中々ありませんが、ぜひお子様の自転車選びの参考になれば幸いです

では最後に、今回の記事で大事なところをまとめておきます

年齢とサイズ(インチ)選び

ハンドルの高さ

♦ サドル(椅子)から10cmくらい上に、ハンドルのグリップがくるのが 基本の高さ

安全な車体選び

  •  アルミフレームや軽量設計のボディ
  •  チェーンカバーが付いている
  •  ゴム素材や滑り止めのあるハンドルグリップ
  •  反射材とライトが装備されているか確認
  •   安全性基準に合格したマーク(シール)付きの自転車はおすすめ

おしまいです